シール印刷とはハンコと同様の原理で印刷される方式で、印刷する面が出っ張っていることから凸版印刷ともいわれ、亜鉛板や樹脂板を印刷したい部分以外の箇所に薬品で腐食させ原板を作ります。ほかの印刷方式と比べると、やや作業工程が複雑ではあるものの、機械化が進む現在はひと昔前よりも効率的に作業を行うことができるようになっています。また、シール印刷は写真やグラデーションなどのような表現には不向きな印刷方式ではあるものの、短時間で大量に印刷することのできるので業務用などの大量発注したい場合に特に向いている印刷方式となっています。しかし、ほかの印刷方式と比較すると耐水性に優れていないなどデメリットな部分もあり、シール印刷は主に屋内用として使用される場合に適応される印刷方式といえます。
シール印刷にはさまざまな種類があります
シール印刷にはシングルタイプやマルチタイプなどさまざまな種類があります。例えば、シール印刷でもっともポピュラーなシングルタイプのシールは、1枚ごとにシールをカットしたものです。形も円形や四角など希望する形に印刷することが可能なほか、デザインに合わせて切り抜きなどにも対応されており、主に商品や食品のラベル用シールや、販促ステッカーなどに使用されています。その他にも、希望のサイズの台紙にデザインいろいろなシールを複数レイアウトしたマルチタイプのシールや、ニッケルの金属素材に金・銀のメッキを施したメタルステッカーなど、用途の違いや使用される素材によって、使用例は異なるものの、シール印刷は一般的なシールだけでなく、ラベルやステッカーなどさまざまな製品を作る際に利用することができます。
シール印刷なら専門業者におまかせ！
シール印刷はシール印刷の受注を受け付けている業者に依頼するのが一般的ですが、いざ発注するとなるとデザインやサイズを伝えて、素材はどのようなものを使用するかなど事細かに伝える必要があり、必ずしも気軽に利用できるというものではありませんでしたが、最近では専門業者のホームページから気軽に注文することができるところも増えています。業者のホームページには料金表が掲載されている場合も多く、シール印刷を初めて利用する方でも安心して利用することができます。業者によってそれぞれサービス内容は異なるものの、業者によっては通常タイプのシールのほかにも、耐久性に優れた素材を使用して製作してくれるところもあり、シール印刷素人でも車用のステッカーを作りたいなど用途に合わせたオリジナルの一枚を作ることができます。